プレカット工法×熟練のワザ
こんにちは!シンワホームです。寒くなってきましたがいかがお過ごしですか?
さて、皆さんは「プレカット」という言葉を聞いたことがありますか?「プレ(前の)」+「カット(切る)」という名前の通り、現場で組み立てる前に、木材を切断したり加工したりすることを言います。今回はこのプレカットについて、ちょっとお話してみたいと思います。
■大工さんの技量に左右されない「プレカット工法」
従来、木材の加工は大工さんが建築現場で行なってきました。柱や梁に墨付けをしノミやカンナなどで加工する“手刻み”により、部材同士を組み立てていくのです。しかし現在では、工場の機械で事前に加工し、現場では組み立てるだけのプレカット工法が主流。コンピューター制御による高精度の加工ができるため、大工さんの技量や現場の天候に左右されず、品質の高い家づくりが可能なのです。
■熟練のワザの見せどころ。
このような優秀なブレカットの技術があれば、大工さんは加工された木材を組み上げるスキルさえあれば問題ないように思えますよね。
ところが、それだけでは対応できない仕事がたくさんあるのが現実です。その中のひとつが増改築。増改築では、再利用する部材の規格が現在のものと違っていたり、作業を進める中で初めて分かることがあるなど、マニュアル通りに進まないことがほとんど。現場に合わせて臨機応変に対応していくため、経験も知識もある熟練の大工さんの力が必要なのです。
■築50年の古民家リノベーション
そんな熟練の大工さんの技術を発揮してもらう現場が、最近シンワホームでもありました。築50年の古民家をリノベーションした、小倉南区のOさま邸です。
お施主さまからのご要望のひとつが「広いオープンキッチンがほしい」というものでした。そこで、ダイニングキッチンとリビングの仕切り壁を取り払うことに。しかし、そのとき障害になったのが、壁の中から出てきた柱です。家を支えている重要な柱のため、だた取り払うだけでは、家の強度が保てません。そこで、柱を抜く代わりに、既存の梁に付け梁をして補強。2つの梁を“ほぞつぎ”により接合し、金物でしっかりと固定します。太くなった梁が、屋根や2階部分の重さを分散させ、24畳の広々としたLDKが完成しました。
また、築50年ということもあり、家の至る所で柱や床が傾いていました。このような難しい改修には、熟練の大工さんの技術が必要不可欠。経験の浅い大工さんでは、壁の下地ボードと柱の間に隙間ができてしまうなど、施工不良を起こすこともあるのです。
Oさま邸のリノベーションでは、熟練の大工さんのおかげで、下地ボードと柱の間に隙間が生じることもなく、傾いていた床のレベルも均等に改善することができました。
いかがでしたか?私たちの住まいを支える、プレカット工法と大工さんの熟練のワザ。熟練のワザは当然、新築の施工でも活きてきます。信頼できる熟練の大工さんと長いお付き合いがあるシンワホームなら、新築も増改築も安心して任せていただけると思います。